ほんとうは傍にいたい。
二十四時間抱き合っていたい。
でもそれが出来なくても、
黙ってその人を感じている。
その人が世界の中にいる
というだけで、
存在が充たされ、磁石の針が
ぴたっと一つの方向を指すように、
心はその人に向かっている。

岡本敏子
『愛する言葉』
(岡本太郎・岡本敏子/イースト・プレス)